ウタシカンときょうとユニオンの団体交渉の経緯
ウタシカンに対して団体交渉の要求
きょうとユニオンの組合員であるAさんに対して、会社は残業代、深夜割増賃金および休日割増賃金を支払っていませんでした。この支払いを求めてユニオンは4月7日、会社に団体交渉を要求しました。
団体交渉での会社の主張
団体交渉には取締役・営業本部長西尾氏が会社側代表として参加しました。ユニオンの要求に対して、西尾氏は「Aさんは管理監督者であるから残業代等を支払う必要はない」と主張してユニオンの要求を拒否しました。
ユニオンの主張
ユニオンの主張は、管理監督者であるか否かは労働実態に即して判断されるべきであり、Aさんの働き方は実質的に管理監督者ではない、したがって残業代等をきちんと支払うべきだというものです。
団体交渉の決裂
ユニオンの主張は近年のマクドナルド裁判の判例などにもとづくものであり、法的に正しいとされるものですが、会社は頑なに要求を拒みました。結果、数回の団体交渉の後に交渉は決裂に至りました。
労働基準監督署の見解
Aさんとユニオンはこの未払いの件を京都南労働基準監督署に申告しました。すると、労働基準監督署もユニオンの主張どおり「Aさんは管理監督者に当たらない」ということを認めました。そして会社に対して「是正勧告書」を発しました。
その後の交渉
是正勧告を受けた会社は従来の主張のあやまりを認めざるを得なくなりました。そしてAさんに未払い賃金の支払いをしたいと申し出てきました。しかし、会社の計算方法にはユニオンから見ておかしな点が多々あるので、現在はその計算方法をめぐって再び交渉に入ろうとしています。
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